「薬剤師」にどのようなイメージをお持ちですか?
“病院や薬局で薬を出してくれる白衣を着た人”
“薬についての知識が豊富な人” ・・・・・・?
医師の出した処方箋通りに薬を調剤する”だけ”のヒト、と思っていませんか?
“薬剤師法”では、
「薬剤師は、調剤、医薬品の供給その他薬事衛生をつかさどることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もって国民の健康な生活を確保するものとする。」と書かれており、医薬品・公衆衛生に係わる仕事全般に薬剤師が係わっています。
薬学部を卒業して、薬剤師国歌試験に合格後申請をすると、厚生労働大臣から「薬剤師免許」が与えられ、実際に「薬剤師」として働くことができるようになります。
薬学部が6年制に変わり、2012年4月からその6年制の薬学教育を受けた薬剤師が働きはじめています。
それと共に現在、「薬剤師」に対する期待と求められる職能がどんどん広がっています。
でも、その「お仕事」とは・・・?
「薬剤師のお仕事」、紹介します。
病院薬剤師
病院薬剤師は、薬を作る(調剤)だけでなく、”くすりのスペシャリスト”として、「医薬品の有効性」「安全性の確保」「患者の状態にかなった最適な薬の使用」に携わります。そのために、最新の情報を常に収集し、医師をはじめとする医療従事者に情報を発信します。また、入院患者の病室を訪問し、薬を飲めているか?、副作用が起きていないか?を確認するなど、チーム医療の一員として、医師、看護師などとともに患者の治療を支えます。
さらに、最近では、外来診察に薬剤師が同席し、その場で医師に治療薬の提案、患者への説明補助を行うなど、外来診療支援が行われつつあります。
薬局薬剤師
薬局薬剤師は、患者ごとに「正しく薬を飲めているか?」「一回の薬の量が正しいか?」「重複・組み合わせに問題ないか?」などを総合的に判断したうえで、患者にあった薬の説明を行います。
また、在宅医療では、患者の住居を訪問し、医師やケアマネージャなどと、患者の日常生活を踏まえたサポートを行います。例えば、「飲みづらい」「飲んでくれず、服薬の介助に時間がかかる」「飲み忘れてしまう」など、薬に関する困りごとに対応します。
そのほか、薬局では、市販の薬や医療用具、サプリメント、健康食品なども取り扱っており、これらの幅広い知識を活かして、”地域の健康アドバイザー”としての役割を担います。
公務員
公立病院の薬剤師として働くほか、保健所に勤務する薬剤師として、薬局の開設許可、医薬品製造業の認可や立ち入り検査および監視指導などの薬事衛生や、食品や水の安全の確保、宿泊施設や公衆浴場の衛生水準の向上などの公衆衛生に関する業務全般を担います。
また、厚生労働省の麻薬取締官や警察庁の科学捜査研究所などでも活躍します。
製薬・化粧品メーカー
製薬メーカーでは、医薬品開発、医薬品製造管理や品質管理などの業務に従事するほか、医療用医薬品情報を医者などの医療従事者に提供し、使用された医薬品の副作用情報を収集する医薬情報担当者(MR)としても活躍します。
また、化粧品メーカーでも薬学の知識を活かして、商品開発や製造、品質管理などで活躍します。
薬学研究者
香川薬学部は研究活動にも力を入れており、最新の研究機器が各講座の研究室や中央機器室に設置されています。これらの機器などを用いた高度な研究により、薬学を深く学び、追求する環境が整っています。その成果は、論文や学会などで発表され、学会賞を受賞する学生も多数います。学部卒業後は博士課程に進学し、さらなる研鑽に努めます。
博士課程修了後は、大学や研究所、企業などの研究機関において、新しい機能をもつ分子を作ったり、未知の生命現象を明らかにする基礎研究から、病気の原因究明や新規医薬品の開発などの臨床研究まで、様々な研究に従事します。
香川薬学部の卒業生には、国際的な賞を受賞しアメリカに留学した人や、学会賞を多数受賞し大学教員になった人もいます。
「薬剤師のお仕事」、いかがでしょうか?
香川薬学部のオープンキャンパスでは、「薬学部」や「薬剤師」に関して、もっと詳しく紹介しており、質問も受け付けています。当日の様子もレポートとして掲載していますので、一度ご覧いただけると幸いです。また、いつでもオープンキャンパスは、随時、受け付けています。
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