中央機器実験施設

施設概要

体の仕組みや病気の原因などを理解するためには、生体や医薬品をタンパク質、遺伝子、さらには分子のレベルで「見る」ことが重要です。これが「どのような薬がどのような病気に効くのか」を考える手がかりになります。
香川薬学部中央機器室では、様々なものを様々な角度で「見る」ための、最先端の分析機器をそろえています。これらの機器は、本学職員が共有設備として自由に使えるだけでなく、他の大学や研究機関との共同研究にも役立てられています。

スタッフ
  • 教授:山口 健太郎(兼任)
  • 講師:小原 一朗
主な分析機器・設備
  • 細胞を見る
    共焦点レーザー顕微鏡・蛍光実体顕微鏡・フローサイトメーター・セルソーター
    様々な方法で標識した化合物やタンパク質を細胞内に入れ、その分布を見るのが主な方法です。 細胞のどういう部位にどういう化合物やタンパク質が集まるのかを見ることで、いろいろなことが分かってきます。
共焦点レーザー顕微鏡
LSM510 Laser Module (ZEISS社)
蛍光実体顕微鏡
SteREO Lumar V12 (ZEISS社)
フローサイトメーター
BD FACSCanto (BD Bioscienes社)
(細胞の大きさや形状などを測定するための装置)
セルソーター
BD FACSAria(BD Bioscienes社)
(細胞等を取り出すことが可能な装置)

 

 

 

 

 

 

 

  • 生体高分子(DNA・タンパク質・脂質)を見る
    質量分析装置・DNAシークエンサー・DNAマイクロアレイ解析装置・生体分子間相互作用解析装置
    DNAやタンパク質を様々な方法で捉えます。質量を調べることで、タンパク質の種類や、アミノ酸配列に関する情報を得ます。また標識したDNAを使うことで塩基配列を調べ、遺伝情報に関する様々なデータを集めることができます。
MALDI質量分析装置
SHIMADZU AXIMA-QIT(島津製作所)
DNAマイクロアレイ解析装置
GeneChip System GCS-3000シリーズ(affymetrix社)
生体分子間相互作用解析装置
BIACORE3000 (Biacore社)

 

 

 

 

 

 

  • 化合物を見る
    核磁気共鳴装置・質量分析装置・単結晶X線解析装置・元素分析装置・円二色性/旋光分散スペクトル装置
    医薬品は、人間が合成しやすい小さな分子(低分子)であることが多く、これらの分子の構造を調べることは重要です。主に、化合物にエネルギー(電磁波など)を与えて返ってくる反応を調べることで、分子の構造に関する情報を得ます。
核磁気共鳴装置
Avance700 (Bruker biospin社)
核磁気共鳴装置
Avance400 (Bruker biospin社)
Inova500 (varian社)
ECX400 (日本電子)
フーリエ変換質量分析装置
APEX-Qe 9.4T AS (Bruker daltonics社)
X線結晶構造解析装置
SMART APEX Ⅱ(Bruker AXS社)

 

 

 

 

 

 

 

  • その他
    P3実験施設
    細菌やウィルスの遺伝子組み換え実験を行う場合、これらが外部へ漏れることがあってはなりません。 P3実験施設では、排気・排水などの外部接触要因を完全にコントロールすることにより、安全に実験を行うことができ、 細菌やウィルスによる疾患から遺伝病・難治療性疾患の原因解明とその遺伝子治療など、 遺伝子工学に基づく高度な研究が可能となっています。