講座概要
自然界に存在する化合物の多様性を医薬品として利用することを学びます。
植物や動物、カビなどの薬用資源に簡単な加工をした薬を生薬といい、漢方薬などの伝統医学に用いられます。 また、生薬に含まれる有機化合物に関する研究を行う学問を天然物化学といいます。 私たちは、新しい有用天然有機化合物の探索、作用機序の解明、生合成経路の解明、高感度分析手法の開発などを目的として、 薬用資源の形態の特徴、遺伝子レベルの解析、化合物の分離精製、大型解析機器などに関する知識と技能を基に研究を進めています。
スタッフ
- 教授:代田 修
前職:国立医薬品食品衛生研究所主任研究官
植物や動物、カビなどには、薬や毒の作用を示す様々な構造を有した天然物質が含まれます。これらの構造多様性が生み出される過程を理解すると共に、作用発現の仕組みを知り、医薬品としての利用について研究してみませんか。「自然界にある有機化合物の多様性に薬の種を見出す!」ことに興味のある方は、是非尋ねてきてください。
- 助教:岡田 岳人
講座の特色
薬用植物園で自然に触れ、研究室で実験に励んでいます!
私たちの研究室で担当している講義には、薬用資源学、生薬学、薬学実習1(A)、天然物化学、東洋医学概論などがあります。これらを学ぶことにより、「植物が好きなのでよく目にしてきたけれど、あんなにすばらしい薬になるなんて驚いた」、「小さな植物が、複雑な構造式の化合物を何種類もつくっているのは素晴らしい」、「漢方薬の味が美味くなかった、病気になると“証”に合った漢方薬は美味しく飲めるというのは本当だろうか」など、様々な感想を学生から聞くことができました。
また、当研究室では、世界各地の薬用植物から新しい有用天然有機化合物を探索し、その作用機序や生合成経路の解明、高感度分析手法の開発などを目的とした研究を行っています。
更に、薬用植物園の管理運営を担当しており、植物を大切に愛でる気持ちのある方には観察を通して親しみ育てる機会があります。漢方薬に関心のある方は、関連する勉強会に参加してより知識を深める機会もあります。