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香川総合医療教育研究コンソーシアム 第2回フォーラム

■文部科学省・戦略的大学連携支援事業

 12月17日(木)、サンポートホール高松で文部科学省の戦略的大学連携支援事業「香川総合医療教育研究コンソーシアム」の第2回フォーラムを開催した(参加者168名)。本フォーラムは平成20年度に採択された「香川県内の医療系学部を有する3大学連携事業」の21年度の活動を報告したものである。

 また、午前中にフォーラム行事の一環として、3大学(徳島文理大学、香川大学医学部、香川県立保健医療大学)の学術交流会を開催した(参加者108名)。学術交流会では薬・臨床工(徳島文理大学)、医・看護(香川大学)、看護・臨床検査(香川県立保健医療大学)の教員から8件の研究発表があった。異職種の研究内容を知ることは、その職種の人の「ものの考え方」を理解する上で極めて重要であり、本大学連携事業の目的である「チーム医療」を実践するために必要なことである。

 午後にフォーラムを開催した。まず、事業統括である徳島文理大学学長 桐野豊先生の挨拶から始まり、文部科学省・大学改革推進室係長 成相圭二氏の「大学間連携の推進状況」の特別講演へと続いた。成相氏は、大学間の連携ならびに大学と地方自治体との連携の必要性について強く訴えられた。その後、香川大学副学長・理事の石田俊彦先生より、「地域に密着したチーム医療の必要性と医療情報ネットワークの整備」についての特別講演があった。

 続いて事業報告に移り、事業推進委員長である香川大学副医学部長 上田夏生教授より今年の取り組み状況についての事業報告があった。学生からは3大学を代表して香川大学医学部の4年生が、本連携事業によって活発化してきた学生間の交流について報告するとともに、今後の抱負を述べた。さらに3大学間での遠隔講義の現状報告や、緩和ケア認定看護師教育課程の報告などがあった。最後に3大学連携事が積極的に取り組んでいる「電子処方箋」の説明とデモンストレーションが行われた。電子処方箋は、調剤薬局の薬剤師が病名や検査数値などを見て、より能動的に医療に携わることができるようにするもので、地域密着型チーム医療の代表的モデルであり、香川県で開発・整備が進められている生涯健康カルテ(EHR)の一翼を担うものでもある。

 なお本フォーラムは、遠隔講義システムを用いてリアルタイムで3大学に配信し、授業等で会場に出向くことができない教職員や学生達が視聴した。

 また、学生や教職員の調査・研究を掲示したポスター展や電子処方箋、糖尿病地域連携クリティカルパス、手術の3D映像伝送などのデモンストレーション・コーナを併設した。

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